音楽と酒と時々「・・・」

日々感じたことを健忘録的に書いていきます。

農作業1日目

7時過ぎ起床。朝食をいただき、作業服に着替えようと、
自分で持って来た作業服に着替えようとすると、
 
「ひろ、草の汁と汗で服がドロドロになってもう、
 2度と着られなくなるから自分のは着ない方が良いよ」
「え…?でも、服あるの?」
「貸してもらえるんだよ。Tシャツ、長靴全部あるし」
 
みんな服の入ったダンボールから着る物を取り出し、サイズが合うのを着ている。
初参加は俺だけだから勝手が分からないけど、
みんな作業服を職場から貸与されて持っているのに、
ここで貸し出されているのを着るあたり、かなりハードな作業と言う事は間違い無い。
 
長靴、軍手を装着した後、みんなに習って長靴の口、
軍手と長袖シャツの間をガムテープでグルグル巻きにして隙間を隠す。
草の汁でかぶれない様にするためらしい。
 
今回の農作業は2つあって、
刈り取りが終わったトウモロコシ畑の残骸を肥料にするため
残骸を軽トラックに積み込んで運び、
それを砕断機にかけて細かくしてサイロに投入する作業と、
サイロの中できれいに整えつつ踏み固めて詰めて行く作業。
おれはサイロの中、組。
 
「もの凄くキツイよ〜」
 
と、脅しを掛けられつつサイロの中へ入る。
 
サイロの中はすぐ隣に牛小屋があるため牛の糞と言うか、
肥やしの臭いがするけど、慣れるとどうって事無い。
 
準備が整い、投入開始。
頭の上から砕かれたトウモロコシの茎、葉っぱ類が降って来る。
 
凄いなぁ…。
 
足で均しながら踏み固めていく。中で作業しているのはおれを入れて4人。
始めは雑談をしながら作業をしていたのが、
段々と会話する事も無くなって、ただ黙々と均し踏み固めていく。
無心、ただ無心。
 
砕断機の音でかき消されながら、
 
「オェェェ…」
 
と、言う声が聞こえて来る。Tさんが気持悪くなったらしく吐いている。
確かにサイロの中はみんなの熱気で暑く、空気も薄くなっている。
具合が悪くなってもおかしくない。
 
2時間のタームで休みを入れながら17時半まで作業。
 
サイロから出ると全員、作業服が草の汁で緑色。汗でドロドロだ。
軽トラック積み込み組も汗と泥でドロドロ。
 
「今年はなかなか貯まんねぇなぁ」
 
昨日の夜、雨が降ったので茎自体が濡れて締まっているよう。
 
「ま、続きはまた明日だ。風呂で汗を流して飲もうさ」